アプリ開発記その5 デザイン
これはアプリを作り初めてすぐに気がついたことだったが、コーディングよりデザインの方が難しい。
コードには著作権もなければ、ユーザーに覗かれることもないから、動けばいいで作ってもいいし、コピペしまくってパクリまくっても誰からも責められることはない。
しかしデザインはそうはいかない。ただ配置しただけのダサいデザインは誰が見てもダサいし、パクったら裁判沙汰になる。
しかも、僕が作っているのは、見栄っ張りな男子大学生むけのアプリなのだ。デザインはかっこよくなくてはいけない。
僕はなんどもなんどもPCと向き合って配置を変えたり色を変えたり、ボタンの素材を作ったりを繰り返した。
しかしいくらやってもぱっとしない。素人臭さが抜けないのだ。
鮮やかな色を使うとまとまりがないゴタゴタっとした感じになるし、彩度を下げると薄ぼんやりした感じになってしまう。
なんだか、炭酸ジュースの飲み比べを延々とさせられているような気分だった。
そこで僕は、もうどうでもいいや、と呟いて、適当に配色をして寝てしまった。
次の日、朝起きてPC画面を見ると、そこには調和のとれたデザインが完成していた。
そう、デザインなんて適当にやった方がうまくいくのだ。
この境地に最初のアプリデザインで到達したのは僕くらいではないだろうか。
自らの才能に恐れ入りながら、僕は開発を進めたのだった。
⚠︎これは深夜2時のテンションで書かれた記事です
□参考になった本
腕のいいデザイン事務所で修業しないとふつうは身につかない知識と技と心得 (インプレスムック エムディエヌ・ムック)